王と枢機卿。
皆さんこんにちは、1306店長のミスターです。
今日はですね。とあるボードゲームを紹介したいと思います。
それがこれ。ミハエル・シャハトの「王と枢機卿」。
このゲームと出会ったのは今から六年ほど前、とあるゲームスペースさんでのお話。
当時ほぼ小箱のパーティゲームしか遊ばなかった超ライトゲーマーだった僕は、そこで同席した方からこのゲームを勧められました。
僕自身がまだ大箱はちょっと覚悟が・・・という段階の上、当時はこのゲームの日本語版が出ておらず、出てきたのは凄く渋い外国の箱。
しかし「ルールはとっても簡単!大丈夫!」という言葉を信じてとりあえずチャレンジしてみよう・・・
でもでも下手打って迷惑になったらどうしよう(´;ω;`)
と心は半泣きの状態でゲームスタート。
おおよそ三十分後。
「めっちゃくちゃおもしれえなんだこれ。すげえ。もう一回やりたいです!」
この衝撃の出会いから六年、当店にもやってきたわけです。
かつての僕が受けた衝撃を、みなさんにもぜひ体感していただきたい・・・。
さて、どんなゲームか。
舞台は中世のヨーロッパ。プレイヤーは宗教の宗派となって、各国に修道院を立てたり枢機卿を派遣したりして影響力を高めていく事が目的です。
俗にいうエリアマジョリティですね。
プレイ中の風景はこんな感じ。
難しそうに見えるでしょ?超簡単なんですよこれ。
自分の手番でやれることは二つに一つ。
そのうち一つが手札一枚を捨てて交換する、というアクション。
つまり実質アクションっぽいアクションが一つだけなんですよ。
そのアクションが、
「カードを出してその色の場所に枚数分の修道院コマか枢機卿コマを置く」
え?それだけ?
それだけなんです。
その時のルールが
・出せる枚数は3枚まで
・置けるコマは2個まで
・置ける場所は1つまで
3-2-1ルールって呼んでます。なんで3枚なのに2個?って思うでしょうが、同じカード2枚でジョーカー1枚として扱うのです。(ex.赤1青2で赤のエリアにコマを2個置く)
このルールでコマを置いていき、山札が無くなったら中間決算。
中間では修道院のみ計算、エリアごとのマジョリティを競います。
例えばとあるエリアが「赤3青2黄1」だとします。
1位は勿論赤色ですよね。
1位の人の点数は、「そのエリアの全修道院の総計」です。つまり6点。
面白いのが2位以降。2位の人は「1位の人の修道院の数」、3位の人は「2位の人の修道院の数」がポイントになるんです。
このシステムをうまく活用すれば、誰かが大量に置いている場所に1つコマを置くだけでごっそりいただいちゃう事ができるという訳ですよ。
これを全エリア計算した後に、もう一度山札が一周したらゲーム終了。
最終決算ではもう一度修道院を計算、そして連続する修道院の数が4つ以上ならそこからボーナス。
最後に枢機卿の点数を計算します。
各エリアにおける枢機卿は、隣り合う15の国の組み合わせからそれぞれ点数を生み出します。
得点はトップのみ。方法は「2つの国の”両方”で枢機卿の数が最多であること」
片方がトップだけじゃダメなので、うまく分散させる必要があるわけですね。
そして内訳は「その2つのエリアの枢機卿の総計」。次点がいないのでここで大きく差が付きます。
そして、面白いのが枢機卿を置くときの制限。
「全プレイヤー合わせて、”現状そのエリアで一番多い色の修道院の数”と同じ分まで」
この制限をうまく利用して、ヨーロッパを制する事が出来るのは誰でしょう・・・?
こんなゲームです。
当時出会ったときはこんなゲームがあるのか・・・?と本当にびっくりしました。
アクションらしいアクションは実質一つ。カードの効果もなく、5色の色があるだけ。
なのに凄まじいジレンマなんですよ。それも、やりたいことが出来ずにやきもきする感じではなくて、制限された中でどの選択肢を選ぶか?という考える時間が楽しいタイプの。
ルール説明込みで40分ぐらいで終わる手軽さもあり、僕の箱モノのゲームに対する拒否感を取っ払ってくれた恩人といっても過言ではありません。
当店に来た際はぜひ遊んでください。「王と枢機卿やりたい!」!って言ってくれれば店長の顔がキラキラしますので。
さあ!みんなで!レッツ宗教活動!
おわり。